一年のなかで最も寒くなる季節「寒（かん）」のシーズンがやってきました。寒ブリ、寒タラ、寒サワラ、寒サバ、寒シジミ……。そう、寒の魚たちがうまい！これらの魚は、春に産卵期を迎えます。今の時期はちょうど、産卵に必要な栄養分を蓄えている最中なので、どの魚も脂がのっています！それぞれのお魚をご紹介いたします！
寒ブリ
寒ブリの旬は早くも過ぎ去ろうとしています！寒ブリといえばやはり北陸。鮮度、色艶、脂のり、すべてが抜群です！日本海の新鮮なイカやイワシを餌にしているため、醤油をはじくほどの旨い脂がたっぷりのっています！また、冷たい荒波にもまれ育つため、身もよく締まっています。7~9kgのブリも脂たっぷりですが、10kgアップの大型ブリはとろける食感で感動します…！
お刺身、ブリしゃぶにするなら、氷見、石川、佐渡、対馬の釣りもの、定置ものの大型ブリがベストです！色が変わりにくいので、熟成させても美しく仕上がります。焼きや煮物なら、長崎をはじめとする各地の巻き網のブリ。お手頃価格でおススメです！品質にバラつきはありますので、実際の素材を確認してから、刺身にするか、ブリ大根、照り焼き、塩焼きなど焼くか煮るか、調理方法を考えてお使いくださいませ！
寒タラ
タラといえば、鍋やムニエルに、この時期大活躍しますよね！熱を通しても硬く締まらないので、加熱する料理に最適です。昆布だしにぶつ切りにしたマダラの身と野菜を入れてぐつぐつ煮れば、温かくて、どこか懐かしいタラちりの完成です！洋風のこってりした味付けも得意なのがタラの愛しいところ。トマトやハーブなどのソースを合わせたソテーに、バターとタラが絡み合う絶品ムニエル、キノコ類とともにたっぷりのバターを包んだホイル焼き！なじみ深いお料理だからこそ、脂の旨さを楽しみ尽くせる寒タラを使って、お客さまを驚かせてくださいね！
また、注目は最近人気が高まっている「タラのほっぺ」！食感が強く、噛みしめるとジューシー！フライやムニエル、から揚げにお使いください。超希少商品なので、見かけたら即刻ゲットがおすすめですよ！また、フィレが一般的なタラですが、釣りものや定置ものを活〆した丸のタラは、鮮度が違います！タラでは珍しい昆布〆にすることができるほか、切身にしてもプリッとして食感が格段に良くなりますよ！
寒サワラ
サワラといえば、ほろっと上品な甘みと濃厚な旨味、そして嫌味のない青魚らしい香りがまさかの共演を果たしている、とってもおいしい魚です。春先にもよく流通しますが、寒サワラはもはや別物！春のサワラは、西京焼きや魚すき、揚げ出しなどでおいしくいただけますが、サワラが真のおいしさを発揮するのは寒の時期のお刺身や炙り！身が真っ白になるほど脂が乗った大型のサワラは一度食べるとずっと忘れられない旨さです。口に含むと、とろける食感とともに濃厚な旨味とかぐわしい香りを残して消えてゆきます！凄まじい脂のりですが、くどくないので、何度でもおかわりしてしまいます。皮目の旨味を味わえるので、皮目を残して炙るのもおすすめですよ！
寒サバ
サバもまた、この時期はとんでもない脂のりになります！脂たっぷりの濃厚な味わいを楽しむなら、まずはお刺身でいただきたいですよね！醤油との相性はいわずもがな、塩とすだちとも相性ばっちり、おすすめです。アニサキスがいない西日本のサバだけに許された禁断の調理法ですので、産地には十分ご注意くださいね。寒サバでぜひお試しいただきたのは、なんといっても塩焼きです！焼くと、脂が染み出て滴ります！焼き立てを口に含むと、噛むほどに溢れる、脂としあわせな気持ち！通常のサバよりはるかにジューシーに仕上がりますよ！！ポイントは、塩を振ってしばらく置くこと。サバの旨味がぎゅっと凝縮します！塩焼きに限らず、煮つけや〆サバなど、あらゆるサバ料理が激変します。寒サバ万歳！
寒シジミ
この時期のシジミはたっぷりと栄養を蓄え、なんと通常のシジミの3倍近いサイズになる個体もあるほどです。普段は出汁用に使うことが多いシジミですが、このサイズならば身の旨さも存分に楽しめます！シジミが染みる人々はのきなみお酒好きですから、酒蒸しやワイン蒸しにしてハートをがっちり掴んじゃいましょう！ また、宴会の終盤にそっとシジミの味噌汁を差し出されたら、ひと晩でお店の大ファンになること間違いなしです！うまみ成分たっぷりの寒シジミをぜひご活用ください。
魚ポチでは、日本一のシジミの名産地、宍道湖のシジミを取り扱っております。宍道湖は潮の満ち引きの影響をうけて塩分濃度が変わる湖です。この自然の変化に対応すべく、宍道湖のシジミは内臓が大きく発達しています。しっかり大粒、旨味もたっぷりの宍道湖シジミが寒の時期をむかえると、これ以上ない贅沢なシジミになるのです！
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